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ケータイ刑事銭形海19話(2nd.6話)[改訂版] [ケータイ刑事]

MBSの放送に合わせて記している「銭形海[改訂版]」。今回の物語は通算では19話となる2nd.6話「出た! 骨董マニアの亡霊!? ~ノロイのヨロイ殺人事件」という物語についてです。

今回の放送は、五輪・野球の放送が伸びたため、いつもより1時間35分繰り下がって、28:05からの放送となりました。(時間指定予約だと、完全に録画失敗ということになります、大丈夫だったでしょうか?→地デジのEPG利用の番組指定予約だったら、録画時間を自動修正してくれるので、全く問題はないですけど...)

今回も、「・2nd.」でやたらと出てくる「利き腕」が出てきたということで、ちょっとうんざりする所です。そんな中、五代さんの「シェー」の連発が、先日亡くなった赤塚不二夫先生を追悼しているかのように感じられるのですけど...(「」でバカボンのパパ(のような風体の男)が登場しているだけに、ちょっとした縁があります。)が、再放送でこういうことになるのだから、狙ってもここまでのことを仕込むのは不可能である。これはそれぞれが「傑作」だからこそ生まれる、不思議な巡り合わせである。(凡作や駄作ではこういう不思議な巡り合わせは生まれない。)

それでは、今更ながらのネタバレ有りの長文の本編に行きます。(尚、本放送後に記したものは「ここをクリック」して下さい。)

警視庁、ちゃんが驚いた表情をして「エリーゼさんと結婚?」と口にする。五代さんは「そんな驚くこと無いだろう。俺だってそろそろ身を固める時期でしょうが...」と(またも)結婚を決意した様子だった。ちゃんは「うわぁ~。おめでとうございます」と言うと「いやあ、どうもどうもどうも…」と照れる五代さん。ちゃんは「全然知らなかったなぁ~」と漏らすが、これに五代さんは「それはそうでしょう。だってまたエリーゼもまだ知らないんですから...」と言う。するとちゃんは「えっ?どういうことですか?」と尋ねる。五代さんは「俺は結婚する気バリバリなんだよ。ただ、この意思をとうやってエリーゼに伝えるか...」ということで、まだ告白していなかったのだった。ちゃんは「なんだ~。驚いて損しちゃいました。要するに状況は何も変わっていないってことですね」と突っ込んだ。(でも、別に損はしないと思いますけど...)五代さんは「いやいやいやいや、状況は変わってますよ、あなた」と言って「買わなきゃ行けない物はちゃんと買ってある」と言うとポケットから婚約指輪を取り出してちゃんに見せて「どうですか」と言い、それは多聞石の婚約指輪だった。これに海ちゃんは「多聞石といったら、滅多に手に入らない超高級な宝石じゃないですか」と博学ぶりを披露する。五代さんは「あなた、よく知ってるじゃないですか」と言うと、「これでエリーゼにプロポーズしたら、流石のエリーゼさんもゴキブリのようにイチコロでしょう」と言って、ひっくり返ったゴキブリのゼスチャーをする。

ちゃんはそんな五代さんの手から指輪を手にすると、早速宝石鑑定をする。五代さんは「給料三ヶ月分だ。落とすなよ」と心配するが、ちゃんは「おじいちゃまに聞いたことがあるんです。本物の多聞石か見分けるには、午前11時の北窓に射す光に照らせばいいって」と言って鑑定を始める。(それにしてもちょっと胡散臭い見分け方です。)五代さんは「何を言ってるんだ、本物に決まってるじゃない。よこせ」と言って取り返そうとする。が、抵抗したちゃんの手から指輪は床に落ちてしまう。で、それを拾った五代さんの顔が青ざめた。「どうしてくれるんだよ、お前...傷ついちゃったじゃないか、これ」と怒るが、ちゃんは冷静に「やっぱり...」と言うと腰を屈めてから五代さんに「本物の多聞石なら、その程度の衝撃で傷つきませんよ。残念ながらそれはニセモノです」と結論を口にする。五代さんは「ちょっと何言ってるんだ。アンドリウ鉱山で採れた上物だとおやじ言っていた...」「給料3ヶ月分ですよこれ」とブツクサと言っていた。

そんな所に「警視庁から入電中」と、事件を知らせる入電がちゃんの携帯に入り、ちゃんは携帯を開く。世田谷区下北沢で男性の変死体が発見された模様。詳細は不明。直ちに現場に急行せよ。→「」では「世田谷区下北沢」が現場になることが多いが、もはや下北沢も事件多発地帯です。

現場の民家に到着したちゃんたち。直ぐに捜査を開始して発見された死体を見ていた。そこに逆立ちをしている柴田さんが近づいてくると、「報告します」と言って逆立ちを止めて普通に立って敬礼をしてから報告を開始する。「ご覧下さい。被害者の顔は完全に潰れてます」と言う。五代さんは「ご覧下さいって、誰が誰だか分かりゃしないじゃないか」と文句を口にする。ちゃんは「どうしてこんな状況になったんですか?」と尋ねる。これに柴田さんは「ボウリングの球が顔面に落下したようです」と言う。「ボウリングの球?」というちゃんに「あれです」と言って落ちているボウリングの球を指差すと、事件の様子を語り始める。普段は柱状の台の上に飾ってあったようで、おそらく、掃除をしようとして誤って球が落下したのではないか、という見解を述べる柴田さん。ちゃんが「第一発見者は?」と尋ねると「あの2人です」と言って、他の警官と話をしている2人のこの家の息子たちを示し、出先から帰ったら遺体を発見した、と告る。で、2人はちゃんたちの方にやってくる。

軽く会釈をしてから「長男の一郎です。こっちは弟の二朗です」と紹介する長男の海鳴一郎(うみなり・いちろう)。「警視庁の五代です」「銭形です」という挨拶を挟んでから「遺体に心当たりがあるそうですが」とちゃんが尋ねると、一郎は「末の弟の三朗(さぶろう)だと思います」、二朗は「間違いない、そいつは三朗だ」と言う。五代さんが「どうして分かるんですか?」と尋ねると、二朗が「左手首に刺青があるだろう」と証言する。で、ちゃんが確かめると、証言通り、遺体の左手首には刺青があった。また、一郎は「これが三朗の写真です」と言って五代さんに写真を渡す。受け取った五代さんは写真をちゃんに渡す。ちゃんは写真を目にした。

五代さんは「どうしてこんな所にボウリングの球が飾ってあるんです?」と尋ねる。一郎が「骨董品だからです」と答える。兄弟の父は骨董品のマニアであり、その父が買ったもので、織田信長と明智光秀が本能寺の変の時に使ったボウリングの球だと言う。五代さんは「それは凄いじゃないですか」と感激して、ちゃんに「銭形、本能寺の変だぞ」と強調するが、ちゃんは「変すぎですよ。大体本能寺とボウリング。何の関係ないじゃないですか」と門前払いだった。→本能寺の変は1582年、日本で最初に行われたボウリングは1909年です。

で、二朗は「三朗はそれを片付けようとしていたんだろう。それがこんな事になっちまって...」と言い、一郎は「だから言ったじゃないか。勝手にいじると父さんが怒るって」と言い、「またその話かよ」と、二朗との間で揉め始める。これにちゃんが「何のことですか」と尋ねると、「父なんです。三朗を殺したのは」と一郎、しかし「親父が殺せる訳ないだろう。事故だ事故」と言う二朗と対立する。すると五代さんが「兎に角、お父さんに事情を聴きましょう。今、どちらにいらっしゃいますか?」と尋ねる。これに「いねえよ。一月前に死んだんだ」と二朗。「祟りですよ。これは父の祟りなんです」と一郎。

骨董品が飾られている部屋にやってきた一同。一郎が「それが父です」と言って写真を示す。(小板Pの写真です。)「骨董品と同じぐらいボウリングに目のない人でした」と語る。また、父が集めた骨董品はこの部屋にまとめてある、と言う。で、部屋の中を見回すと五代さんが桜の枝に気づき「この桜の枝は?」と尋ねる。すると「それはワシントンが折っちゃった桜の枝です」と説明する一郎。すると「シェー!!!初代アメリカ大統領の...」と驚く五代さん。が、ちゃんは冷静に「どう見てもただの枝じゃないですか...」。五代さんはちゃんを押しのけて、棚にある小物を指差して「これ何ですか?」すると一郎は「その卵はコロンブスの卵です」これに五代さんは「シェー!!!」。そして「ちょっといいですか」と言って棚のガラス戸を開くと、卵を手にして立ててみる。(卵にはアメリカのシールと「コロンブス」と書いてある...)で、無事に立ったということで手を叩いて「立ちましたよ、これ」と喜ぶ。が、ちゃんは「ただの底が凹んだ卵じゃないですか」。更に五代さんは、その横にある物に目を移して「この辞書は?」と尋ねる。「ナポレオンの辞書です」と一郎が語ると、またも「シェー!!」と五代さん。そして「ということは...」と呟くと「ちょっといいですか」と言ってそれを手にして「不可能」を調べ始める。で「「不可能」という文字がない!」と言って感激する。が、ちゃんは「ていうか、これ日本語で書いてありますけど...」→どれもこれも、胡散臭いニセモノばかりですね。漫画「ブラック商会変奇郎」(「シャドウ商会変奇郎」)にも変な骨董品は登場するが、こうもストレートにニセモノと分かるような骨董品はありません。

そんな中、ちゃんは奥にある骨董品に気づいて、その側にいどうすると「やっと骨董品らしいものが出てきましたね」と言う。五代さんたちも寄ってくる。で、一郎が「フランシスコ・ザビエルが愛用していた甲冑です」と言うと、五代さんはまたも「シェー!!」そして「凄いものばかり出てきますね」と感激するが、ちゃんは「ザビエルは修道士だから甲冑は着ないと思いますよ」と言い、五代さんに「これ、ニセモノなんじゃないですか」と言う。しかし五代さんは額の部分の宝石を見て「いやいや豪華な宝飾だ、本物ならではの輝きですよ」と言って本物だと疑わない。これにちゃんは「何か、ギラギラして趣味悪いですよ」と漏らしていた。すると二朗が「オヤジの奴、見る目も無いくせに、おかしなものばかりに金使いやがって...」と愚痴を漏らす。が、一郎は「良いじゃないか。父さんにとってはどれも大切な宝物だったんだから...」と父を肯定する。そして「特にこの甲冑はお気に入りでしてね。元気だった頃はよくこれを着て庭掃除していたもんです」と言う。これを受けてちゃんは甲冑を再度見てから「でも、よ~く見ると、ちょっと不気味ですね」と言う。五代さんも「確かに、今にも動き出しそうな感じだな」と言う。すると一郎は「動きますよ、今にも」と言う。で、「えっ?」と言ってちゃんと五代さんは一郎の方を見るが、二朗は「また始まった」とバカにするような表情をした。すると一郎は「近所で目撃した人がいるんです。父が亡くなった後、夜中にこの甲冑が庭を歩いていたのを」と語る。すると五代さんは「まさか...」と口にする。

ちゃんは「そういえばさっき、三朗さんはお父さんの祟りで亡くなったとおっしゃってましたけど...」と口にする。これに一郎は「三朗は、父が必死で集めたこの骨董品とこの家を、二朗と一緒に売りさばこうとしていたんです」と語る。すると「しょうがないだろう。金が要るんだ俺は。三朗だって借金抱えたんだ。兄貴だってそれぐらい知ってただろう」と言って一郎と対立する。これに一郎は「ここは私たちの生まれた家なんだぞ」と言うが、二朗がこれに反発して口論となり「表出ろ」と言い捨てた二朗は表に出て行く。で、一郎も表に出て行き、ちゃんと五代さんも後を追った。

表では一郎と二朗がもめている。それを止めようとする五代さんとちゃん。そこに柴田さんが追いかけてきて、ちゃんと五代さんを引っ張っていくと「どうもおかしいんですよ。遺体の脇に置いてあったボウリングの球から、指紋が一切検出されなかったんです」と告る。これに五代さんは「ほうら、やっぱり事故じゃないか」と言い出し、三朗が掃除しているとポールが揺れて、球が顔に落ちたと説明する。しかし柴田さんは「いやいや、でも、どうにもこうにも揺れるような台じゃないですよ。それに周りの物全てに指紋が付いていたんですよ」と言う。するとちゃんが「じゃあ、あのボーリングの球にだけ指紋が無いということですか?」と確認する。「そういうことです」と言って頷く柴田さん。五代さんは「そりゃおかしいじゃない」と口にする。ちゃんは「つまり、何者かがあの球を使って三朗さんを殺害し、証拠を隠すために指紋を拭き取った」と推理する。柴田さんは「その可能性が高いですね」と言い、五代さんも「なるほど」と口にする。が、それを聴いた二朗が「ちょっと待ってくれ。三朗は殺されたって言うのか?」と驚いて問う。ちゃんが「はい、おそらく」と答える。が、一郎は「刑事さん。三朗は父の祟りで死んだんですよ。父の霊魂があの世から戻って来て…」と主張するが、これを遮るように「それはあり得ません」とちゃん。「どうしてですか?」と一郎が問うと「だって、幽霊なんてこの世にいるはずないじゃないですか」とちゃん。(歴代銭形もこれを口にしていましたね。)しかし一郎は「それはどうですかね」と落ち着いて口にした。

その時、玄関が開いて、中から先ほどの甲冑が現れた。驚く一同。甲冑は右手にボウリングの球を持っていて、頭部の宝飾が光ると、ちゃんたちに向かって球を投げる。(立入禁止のテープがボウリングのレーンのように、ちゃんたちは人間ボウリングのピンに見立てられます。)球が転がってきてちゃんたちは全員倒れて「ストライク!」甲冑は仮面ライダー1号のような(変身)ポーズをする。それを見た一郎は「あっ、あのポーズは!」と叫ぶと「父がストライクを取る度に必ずやっていたポーズです」と語る。五代さんは「なるほど...」と感心するが、ちゃんは「感心していないで早く」と言って後を追おうとする。が、甲冑は逃げて行ってしまった。

甲冑の後を追いかけてきた一同は、骨董品の部屋にやってくる。が、そこには甲冑の姿は無く、「消えた...」と呟くちゃん。「何処行ったんだ?」と口にする五代さん。周囲をキョロキョロするちゃんは、兄弟たちの父がボウリングの球を手にしている写真に目を移すと、熟考に入り、そして「寄せる、悪のさざ波

五代さんは「本当、あの甲冑、一体何処に行っちまったんだ...」と漏らすと、一郎が「ふらっと帰ってきてはまたいなくなり、正に生前の父そのものです」と語る。ちゃんは「ところで、弟さんと随分揉めてらっしゃるようですが...」と尋ねる。一郎は「ええ、お金のことで。お恥ずかしい限りです」と行って弟と揉めていることを認める。五代さんは「これだけの骨董品買えた訳ですから、お父さんの遺産、まだ残っているんじゃありませんか?」と尋ねる。すると一郎はポケットから通帳を取り出して「これを見て下さい」と言い、20億あった残高が、ある時一気にゼロになったことを語る。で、20億全て骨董品を買ったと思って専門家に鑑定を依頼したが、家にある物は全てニセモノらしい、と語る。そして「ダメな父ですよ」と呆れかえるが「でも父は父です」と言って、そんな父との思いでの詰まったこの家を売らずに残しておきたかったと言う思いを語る。

そんな時、庭の方で三朗の悲鳴がした。で、ちゃんたちは直ぐに表へ走って行った。庭にちゃんたちがやってくると、三朗は胸に短剣が刺さって死んでいた。五代さんはその剣を見て「これって甲冑が腰に付けていた剣じゃないか」と言って驚く。そこに「警視庁から入電中」と、ちゃんの携帯に再び事件を知らせる入電が入る。世田谷区下北沢の海鳴邸で殺人事件発生。直ちに捜査を開始せよ。

柴田さんは死因を報告する。「心臓を一突き。即死ですね」五代さんは腕組みをして「どうなってるんだこれは。ひょっとしたら…」と、直接口に出さないが、そっちの仕業だと言いたそう。が、ちゃんは「そんなはずありません」と言い、柴田さんも「鑑識という仕事柄、幽霊とかオカルト現象には否定的な立場を取ってますが、この状況は何とも...」と、あの仕業だと言いたそう。一郎は「これではっきりしました。父は怒っているんです。二朗の奴には気の毒ですが、自業自得です」と言うと「これ以上父の御霊が彷徨わないように、刑事さんたちも、どうぞお引き取り下さい」と言って幕引きをしようとする。が、ちゃんは「そうはいきません。例え犯人が誰であろうと、逮捕するまで捜査するのが、私たち警察の使命です」と言う。すると一郎は「兎に角お願いします」と言って頭を下げると「もう、これ以上血を見るのはご免ですから」と言うと、五代さんにも頭を下げ、家の中に入っていった。

一郎が家に入るとちゃんは「犯人はあの人です」と言う。が五代さんは「何言ってんだ、お前。二朗さんが叫び声を出した時、一郎さんは俺たちと一緒にいたじゃない。一体どうやって彼を殺すというんだ?」と問う。ちゃんは「共犯者がいれば可能です」と冷静に言う。そして、再び骨董品の部屋で父の写真を見て、続いて携帯を取りだして、最初の死体写真の刺青を確かめる。そんな中、五代さんが側にあった写真を手にして「これ、家族写真だろう」と言って、ボウリング場にいる父と子供時代の三兄弟の写真を海ちゃんに渡す。その写真を見たちゃんは、笑顔になるとカメラ目線で「謎は解けたよ、ワトソンくん」(ここでAパート終了。経過時間は15分を回った所です。Bパートのドラマ部分は10分強になります。)

五代さんが「やはり祟りが怖いので、我々も退散することにしました」と言う。ちゃんもこれに頷いていた。これを聴いた一郎は安心して「そうですか。これで父も成仏できると思います」と返す。ちゃんは「どうもお邪魔しました」と言って頭を下げると帰って行く。一郎もお辞儀を帰し、ちゃんたちを見送ると家に戻る。ちゃんと五代さんは角を曲がると「これでよかったんだな、銭形」と確認する五代さん。ちゃんは「いいんです。これも計画の内です」と答えた。

骨董品の部屋にやってきた一郎は、隠し土棚を動かした。するとその奥から甲冑が出てきて「いやあ、ご苦労さん、ご苦労さん」と労を労う一郎。そして甲冑の背後に立つと「今脱がせてやるから」と言う。そして座らせる。が、一郎は紐を手にすると、背後から甲冑の首にかけて絞殺しようとする。が、そこに三味線の音が届き、手が止まる。

白波が岩場に砕けると「大波小波かき分けて。…」とちゃんの口上が始まる。「神奈川沖浪裏」の大浪がうねると「私の碇で沈みなさい!」から、赤い碇が舞い、碇が床に突き刺さる。その碇に繋がった鎖は甲冑と一郎を捉えていた。ちゃんが鎖を引くと、甲冑と一郎は大回転してその場に倒れこむ。一郎は見上げながら「何するんですか」とちゃんに叫ぶが、甲冑は一郎に「お前こそ何するんだよ、死ぬかと思ったじゃねえか」と仲間割れをする。ちゃんは「あなたたちが今回の事件を仕込んだ張本人ですね」と言う。五代さんは「おい、銭形。この甲冑、一体誰なんだ?」と尋ねる。するとちゃんが「一郎さんの共犯者、末の弟の三朗さんです」と答えた。

五代さんは「三朗?えっ?」と驚くが、甲冑の男の所に移動して、頭の甲冑を剥いだ。すると確かにそれは三朗だった。で「本当だ。生きてんじゃないか。お前、最初に遺体で見つかったんじゃないか?」と言う五代さん。ちゃんは「あの遺体は、三朗さんに見せかけた全くの別人だったんです」と言って説明を始める。最初に殺されたふりをして実は生きていた三朗は、この家の隠し扉の向こうに潜んでいた。そして甲冑を身に纏い、亡くなった父の幽霊であるかのように振る舞った。ちゃんたちの前から煙のように消え去ったのは隠し扉の奥に身を潜めていただけだった。すると五代さんは「ちょっと待てよ」と待ったを掛けると「海鳴二朗さんが殺された時、俺たちはこの部屋にいたんだぞ。隠し扉から出入りしないで、どうして殺しにいけたんだよ?」とちゃんに問う。するとちゃんは「おそらく、この隠し扉の奥には、庭に通じる別の出入口があるんだと思います」と語り、説明を続ける。「(そこを通って)庭へ出た三朗さんは、私たちが一郎さんから話を聞いている間に二朗さんを殺害。そして再び身を隠したんです」すると五代さんが「兄弟でどうしてこんなことを?」と理由を尋ねた。すると三朗が「捜し物があったんだよ」と答えた。「捜し物?」とちゃんが問うと、三朗は「こうなったら全部ゲロってやろうかな」と口にする。一郎は「こら、三朗、止めろ」と止めようとするが、三朗は「五月蠅えなぁ。俺を殺そうとしたんだから、もう洗いざらい全部喋ってやる」と言って語り始める。

父は貯金の20億を使い切ったのではなく、別の物に交換していた。金目の財宝みたいなものと思われるが、死ぬ間際になってそれをこの家の何処かに隠した。しかしそれが何で、何処に隠したかを言わないまま死んでしまった。その後、金に困っていた二朗が一郎に「家を売ろう」と言い出した。財宝のことを知っていたのは一郎だけだった。また一郎は財宝を見つけることが出来ず、(財宝を見つけ出す)時間が必要だった。しかしこれには二朗の存在が邪魔であり、父の幽霊騒動を起こし、一郎は三朗を味方に取り込んだ。この時点で三朗は財宝の話を聞かされて、分け前は半分の10億で、この額だと家や骨董品を売るよりも儲けがずっと良いので二朗殺しに加担することにした。それで最所に三郎が殺されたことにした。これによって「祟り」に見えると思った三朗だった。

五代さんは「自分が死んだことになったら色々とまずいだろう。その後、お前どうやって生きていくつもりだったんだ?」と三朗に問う。これに三朗は「10億もありゃ外国に行って新しい人生スタートさせるのも訳ないさ」と言い「まさか、こんな風に兄貴に裏切られると思ってなかったけどなぁ」と一郎に向かって皮肉を言う。するとちゃんは「あなたの身替わりになった最初の遺体は誰だったんですか?」と尋ねる。すると三朗は「住所不定の連中の中から、一郎が俺と背格好の似た奴を見つけてきたんだよ。上手いこと言って欺くらして。俺と同じ刺青を入れさせ...」と悪びれることなく語る。五代さんが「挙げ句に顔を潰して殺したって訳か。誰だか分からないように...手の込んだことしやがって。殺したのはお前か?」と責める。すると三朗は「俺じゃない、一郎だよ」と言う。すると「二朗を殺したのは、三朗、お前じゃないか」と言う一郎。これに「一郎が二朗を殺せと言うからだろう」と反論をするが、ちゃんが「もう、罪のなすり合いは止めてください」と二人の言い争いを止めた。で、五代さんは一郎に手錠をかけ、三朗には「どうやって手錠はめるんだ。お前は後回しだ、バカ野郎」と言い捨てた。

一郎は「これから一人でゆっくり。父の財宝を捜してやろうと思ってたんですけどね...」と漏らす。これにちゃんは「この家をいくら捜しても財宝は出てきませんよ」と言う。「どうして?」と三朗が尋ねると「今、ここにあるからです」と言うちゃん。そして甲冑の額の宝石を示す。が、一郎は「それはただのガラス玉ですよ。何の価値もありません」と言う。ちゃんは「そうでしょうか」と返すと、手にした甲冑を二度三度と床に叩きつけた。すると額の宝石が外れ、更にバラバラに砕け散った。それを見た一郎は「ほらね。粉々じゃないですか。ニセモノの証拠ですよ」と言う。ちゃんは一つだけ割れなかった紫色の大きな宝石を拾い上げると立ち上がり「でも、本物も混じっていましたよ。ガラス玉の中のこの1個。これだけが時価20億の多聞石なんです」と言った。で、「ええっ?」と驚く一郎と三朗。ちゃんは「あなた方のお父さんは、貯金を多聞石と交換して、亡くなる直前にガラス玉と入れ替えていたんです」と説明する。五代さんが「何のためにそんなことしたんだ?」と尋ねる、ちゃんは「親心ですよ。膨大なお金を無駄に使ったふりをして多聞石に換える。そうすることによって本当に資産価値のある物を息子たちに残そうとしたんです。でも、その在処を伝えることが出来ないまま、あなた方のお父さんは亡くなってしまった。自分の死後、まさか息子たちがこんなに見にくいあら歳をするなんて、夢にも思わなかったんでしょうね」と語った。五代さんは「親の心、子不知ってやつだな」と漏らしていた。

事件解決後、夜の町(住宅地)を歩いているちゃんと五代さん。五代さんは「そういえばさぁ、三朗が幽霊だってどうして気づいたんだ?」と尋ねる。ちゃんは「利き手が逆だったんですよ」と答える。遺影でも家族写真でも、父はいつもボウリングの球を左手で持っていたが、ちゃんたちの前に現れた甲冑は右手でボウリングの球を投げたので、気づいたのだった。「それでピンときたんです」と笑顔で答えるちゃんに「なるほど、ボウリングだけにピンとね」と五代さんは駄洒落好きな所を発揮していた。そんな五代さんは「ご褒美に目の保養をさせてあげましょう」と言うと、内ポケットから新しい結婚指輪を取り出して「イッツ・ア・ショウタイム!」と言ってちゃんに見せた。

「あっ、新しい結婚指輪?」と言うちゃんに「そうです。これは本物の多聞石です。給料6ヶ月分です」と自慢げに言う。これにちゃんは「ちょっといいですか?」と言う。五代さんは「心いくまで調べてちょうだい」言う。で、ちゃんは指輪を手にして、本物かどうかを確かめようとする。五代さんは「どうだ、本物の輝きは違うだろう」と自信満々だったが、指輪をじっくりと見ていたちゃんは(午前11時の北窓に射す光に照らさしておらず、今は夜であって午前11時でもなく、表にいるので北窓もないのに)困った顔をして「あ~。残念。これもガラス玉ですね」と言うと、「はい」と言って指輪を五代さんに返した。すると五代さんはしょんぼりと落ち込んでしまった。その間に自転車に乗ったちゃんは「じゃあ、お先で~す」と言って帰って行こうとする。五代さんは「ガラス玉?これ。給料6ヶ月分パア。またあのオヤジに欺された...」と漏らし、指輪を投げてしまった。それを見たちゃんは自転車を停めて振り返ると「五代さん、嘘ですよ。それは本物ですよ」と笑顔で言うと、再び自転車をこぎ始める。それを聞いた五代さんは「えっ。本物?マジかよ」と慌てると「シェー!」を最後に決めていた。

次回、20話(2nd.7話)の物語は「暗闇の殺人者! ~銭形海VS完全犯罪の男」です。「VS」とリーズとなると、「怪人さん」や「多摩川ドイル」がお馴染みだが、今度の相手は現役東大生の推理作家であり、今までの「VS」シリーズとは少し違った所がある物語でもある。シリアス路線の物語で、ギャグを控え、言葉による知的なゲームを解いていくといった内容である。この辺りは、流石はエースKJ脚本というところです。(「利き腕」は出てきませんし...)

鑑識メモ。海鳴家の庭のボウリングの球が飾られている柱の前に走って現れた柴田さん。いきなり「鱘」というフリップを見せると「これはちょうざめ。」と言うと説明を始める。「卵のキャビアは海の宝石として有名ですが、そう、子は宝。海鳴家の子供たちは、両親にとっては最大の宝だったはずなのです。それが財産目当ての争いの末に、悲惨な結末を迎えてしまいました...」と力んで今回の事件の感想を語る。そして再びフリップを見せて「これこそまさに超残念、ちょうざんめん、ちょうざめ。と言う訳なんですね。柴田でした」と、落ちはいつもの柴田さんでした。

BS-iの本放送では、この後に着ボイスDLのお知らせがあってから終了となったが、先日(日曜日)のBS-iの再放送、そしてMBSの放送ではこの部分はカットされているのはいつも通りです。

今回の物語でも、またも登場した「利き手が逆」。これだけ同じネタが使われると、初見の時から注意しているだけに、誰でも気づいてしまうことでしょうね。で、興ざめてしまうことになる。が、何処かで定番の必殺技(ウルトラマンのスペシウム光線、仮面ライダーのライダーキック)を見た感じになってしまう。でも、これはちゃんの口上と碇のストラップで真犯人を捕らえる所であってほしいものである。

その一方で、今回は遊び心に満ちたネタがたっぷりとあるのは楽しい所である。しかし、ちゃんはちゃんで五代さんに嘘を言って楽しんでいたように、キャラが少しぶれている。「・2nd.」ではこの部分がシリーズ構成上の不満点であり、「2nd.」シリーズが今ひとつということを象徴する所である。(「3rd.」になると、この反省がフィードバックされたのか、良くなりましたけど...)とは言っても、全く見る目も当てられない、という悲惨な状況まで落ちぶれておらず、この物語単独ではそれなりに楽しませてるのは救い所なんですけど...

 

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